山梨県・河口湖 カントリーレイクシステムズ
おすすめスポット

手ぶらで行って富士山のふもとで思いっきり
アウトドアを満喫できるプログラムがいっぱい!

カントリーレイクシステムズ

取材/矢部道子撮影/橋本伊礼(洞窟、バギー以外)

最大の魅力は、富士山と湖を舞台にアウトドアアクティビティや自然体験ができるところ。変化に富んだ自然の中で五感全開!スタッフ代表の白輪地美幸さんにご自身の体験をはじめ、こちらの特徴についてお話を伺いました。

参加したカヌー体験からスタッフに

 15年前、白輪地(しらわち)美幸さんは、河口湖で初めてカヌーに乗ったそう。そのときはカヌーに興味や関心がまったくなかったといいます。 「姉がカヌーに乗りに河口湖に行くといい、一艘(そう)にふたりずつ乗るので、人数が足りないから来てほしい」と頼まれたために参加する程度の気持ちからでした。
 富士山を見ながら、河口湖を好きなように巡るコース。もともと水泳をやっていたので、水に親しみはあったものの、カヌーを漕ぎはじめてまず驚きました。 「エッ! 水面がこんなに近い!」「水がきれい! 気持ちいい!」。それまで味わったことのない感動でした。「カヌーって、おもしろーい!」。
 それ以来、この地この場所にカヌーをやるために足しげく通うようになります。そんなある日、手伝ってくれませんかと声をかけられ、スタッフになったといいます。

 体験してこそ気づくこと、学ぶこともあったし、その後の人生を変えることにもなったそう。 自然のなかに入っての体験は、人間も自然の一部であることを実感したり、また本来の自分を取り戻したり、のちのちまで強い印象となって残るといいます。

インストラクターはすべて
国際的な応急手当の認定機関
「MFA」の免許を保持

 カントリーレイクシステムズが、アウトドア体験サービスを始めて20年。こだわりは、つねに質の高いサービスを提供していくことです。
 なかでも安全対策は特に重点を置いているそうで、これは参加者に積極的に自然のなかでの活動を楽しんでほしいから。 そのために、担当インストラクターがさまざまな観点から危険性を分析して、安全管理体制を構築。プログラムの運営に反映させています。
 しかも、すべてのインストラクターは、国連の下部組織「世界安全機構」をはじめ、先進諸国の公的な機関公認である「MFA」の応急手当ライセンス保持者です。 緊急時にも即応するため、レスキューの訓練も実施しているといいます。

 インストラクターの人数はプログラムによって決まっていますが、天候やアクティビティ、参加者の様子、人数など、そのときの状況に応じて人数を増やすこともあります。
カントリーレイクシステムズは、アウトドア体験サービスの老舗。河口湖の北岸にある。

体験プログラムの一部をご紹介

「タカとフクロウに出会える」
ことしからスタートした
新プログラム

 ことしから始まったプログラム、「タカとフクロウの猛禽(もうきん)類に出会える」に注目。担当インストラクターは白輪地さんだ。第一種動物取扱者の資格を取得し、メスのタカ2羽を施設内で飼育。訓練もおこなっている。タカの名前はホピとクース。専用の手袋をして、腕に乗せて飛ばしながら山の中を歩くプログラムだ。よく訓練されているホピとクース。
 そっとなでてみると、怖いと思っていたタカがすごく身近に感じられ驚く。山、森、木々、タカなどなど、自然はみんな、もちろん人間も繋がっているのだなぁと、あらためて気づく。体験時間約1時間。
白輪地美幸さんとタカのクース。山で放つと、木から木へと移動しながら人間のあとをついてくる。

「樹海洞窟体験」は
一番人気のプログラム

 富士山の裾野に広がる青木ヶ原樹海や、そのなかに点在する溶岩洞窟(どうくつ)を探検するプログラム。ここのオリジナルの赤いツナギに着替えていざ出発。樹海の成り立ちや、名前の由来などの解説を聞きながら見学。溶岩洞窟には、ヘッドライトの明かりだけを頼りに入っていく。
 奥に行くと、ひんやりしていて真夏でも寒いくらいだ。年間を通して気温が0度なので、氷柱や氷筒を見ることができる。この溶岩洞窟は世界的にもめずらしいということなので、富士山を、いや地球を知るためにもぜひ見ておきたい。体験時間約3時間。
装備品のツナギ、ヘルメット、ヘッドライト、グローブは用意されているので手ぶらで楽しめる。

自分で運転できる4輪バギーと
ジェットコースター並の
迫力!8輪バギー

「バギー」とは、どんな地形でも走れる全地形型車両(ATV)のこと。ゴツゴツした大きなタイヤが特徴で、その車姿にちょっと圧倒されるが、なんか面白そうな予感も漂う。大きなおもちゃの自動車? といえなくもない。
 こんな車に1人(16歳以上)で乗る。はじめはドキドキするが、基本技術をじっくり修得後、いよいよ運転に。インストラクターが同行して、森の中をゆっくり走るコースなので、初めてでも安心だ。体験時間約1時間30分。
 一方、かなりの迫力で参加者から歓声が上がるという8輪バギー。災害救助の現場でも使われている大型バギーだ。こちらはインストラクターが運転し、参加者は後ろに乗りこむ。山のアップダウンを苦もなく走り抜け、その走破性は驚くばかりだ。体験時間約30分。
4輪バギーは狭い木々の間を通り抜けたりの、自然を活かしたコースを走行。

「カナディアンカヌー体験」は
幼児からお年寄りまで楽しめる

「カナディアンカヌー」は、もともとは荷物を運んだり狩りや漁をするのに使われていたという。とても安定性がよく、簡単にひっくり返ったりしないそうだ。基本的な漕ぎ方をインストラクターに教えてもらい、水辺での遊び方やルール、マナーの説明も受けて、カヌーに乗りこむ。
 前と後ろのふたりが、「パドル」という漕ぐための道具を使ってカヌーを操る。直進、後進、左右回転など、学んだとおりにパドルを動かし、河口湖を水上散歩。だんだん慣れてくると相方との息も合ってきて、スイスイと進み爽快。まるで、水面を滑っているような感じだ。体験中はインストラクターがそばにいるので、はじめてでも安心して楽しめる。体験時間約2時間。
この景観と開放感に魅せられる人は多い。気象条件がよければ、無人島の「鵜(う)の島」に立ち寄る。

小麦粉をこねるところから学べる
「ほうとう」の歴史と文化

 道具も材料も、すべて用意されている。インストラクターの指示どおりに進めていけば、料理経験ゼロでもおいしい「ほうとう」が完成する。小麦粉をこねるのはけっこう力がいるが、だんだん無心になっている自分を発見。
 グループで参加の場合はこねる人、野菜を切る人など、作業を分担して作る。最後に鍋に材料を煮こんでできあがりだ。ほうとうの麺は幅が広いので、包丁でザクザク切ればよい。体験時間約2時間。
「武田信玄ゆかりの野戦食」ほうとうを仲間といっしょに作って食べるのって、ほんとに楽しい!

その他、マウンテンバイク体験、ネイチャーガイドツアー、ムササビウォッチング、愛犬といっしょにカヌー体験などプログラム多数。

DATA 山梨県南都留郡富士河口湖町大石2954-1
TEL:0555-20-4052
http://www.c-ls.jp/
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