スノーピーク
メーカー・根ほり葉ほり

創業60周年! キャンプに特化した、
日本におけるアウトドアブランドの代表格

スノーピーク

取材・文/橋本翔子

※写真はイメージです

「焚火台(たきびだい)」などのギア製品は、
世界的にも高い評価を受けてきた老舗(しにせ)。
「キャンプに代表される野遊びの楽しさを発信する!」
というブランドポリシーに基づいて、ファッション性と
実用性の両方を大切にしたモノづくりで、なお進化中!

出発点は登山用品

 アウトドアブランドの中でも、「キャンプ用品」のクオリティで抜きん出るスノーピーク。しかし、出発点は意外にも登山用品でした。二代目の現社長、山井太さんによって、「キャンプを現代人が体験することのできる意義と喜びを、さらに多くの人に広めたい」として、現在の方向へシフトしました。
 自然とふれあう方法のひとつであるキャンプは、アウトドアメーカーとして長い歴史をもつスノーピークのノウハウが存分に生かせる領域。テントや焚火台といったモノづくりにとどまらず、「スノーピークウェイ」などの、ファミリーを対象としたキャンプイベントなども開催しています。こうした機会では、スタッフのていねいなサポートが受けられるとあって、アウトドアレジャー初体験者も多数参加しています。

モノづくりの思想

 スノーピークの本社は、新潟県三条市。この地名を聞けば、ピンと来る方もいるはず。そう、この地域は江戸時代初期からの伝統をもつ、日本でも有数の鍛冶(かじ)の町。
スノーピークも、そのスピリットを受け継いでいるゆえんでしょう、世界中にユーザーをもつ「焚火台」などのプロダクツは、職人が一点ずつ手作りで仕上げています。
 丈夫で一生使えるクオリティを前提としながらも、修理が必要な場合は可能な限り対応するなど、アフターサービスも万全の体制を敷いています。よいものを長く、ずっと使いつづけるアウトドアライフが、スノーピークの根本思想です。

シンボルは「焚火台」

 スノーピークを代表する製品は、テントをはじめ数々ありますが、シンボル的アイテムとなっているのが「焚火台」。逆四角錐(すい)のシンプルなデザイン、厚さ1.5ミリのステンレスを使用した頑強な仕様で、暖をとるのはもちろん、調理用のコンロとしても大活躍。
 また、焚火台を囲むことができるテーブル「ジカロテーブル」をオプションで使用すれば、大勢でも快適にアウトドアでの食事が楽しめます。調理用のオプション商品、グリドルやチリトリ鍋なども多数のラインナップから選ぶことができるので、スノーピークの焚火台を出発点に、さまざまなキャンプシーンが楽しめます。

原点ともいうべき「焚き火台」。

高いファッション性

 あまりアウトドアに関心のない人なら、スノーピークを「ファッションブランド」だと思っている人もめずらしくないかも? そのくらい、スノーピークのファッション性は高く、アウトドアに出かけずとも、普段の都市生活に取り入れても十分におしゃれ。
 もちろん、デザイン性だけでなく、機能性もこだわり抜かれています。とりわけ、焚火で服をいためるリスクを極力低減するため、アラミド(消防士のユニフォームにも採用されている素材)を取り入れたダウンジャケット作りなど、難燃性の高い製品には一貫した取り組みを続けています。

施設も充実

 スノーピークは、独自のキャンプ施設も展開しています。とりわけ、新潟県の本社に隣接する「スノーピーク Headquarters キャンプフィールド」は圧巻。5万坪の敷地をもち、広々とした大地や空、そして新鮮な空気を満喫できる、解放感あふれるフリーサイトが魅力です。
 大分県の「スノーピーク奥日田キャンプフィールド」は、各区画ごとに水道や電源が完備されているので、初心者でも快適に過ごすことができます。
 一方、「スノーピーク箕面市キャンプフィールド」は、湖畔のキャンプ場とあって、カヌーなどのアウトドア体験も可能。いずれも、スノーピークの「自然とふれあい、野遊びの楽しさを体感する」ためのサービスと配慮が行き届いた、充実の施設になっています。
また、新たに「北海道十勝ポロシリキャンプフィールド」、「おち仁淀川キャンプフィールド」などもオープン。スノーピークのフィールド展開は、さらなる広がりを見せています。
DATA
新潟県三条市中野原456
https//www.snowpeak.co.jp

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