原題、「A WALK IN THE WOODS」、つまり「森を歩く」。……どこの森を? そりゃあ「アパラチアントレイル」さ!アパラチアントレイルとは、アメリカ東部を南北に縦貫する、約3500Kmに及ぶ長距離自然歩道。利用者は年間400万人、うち2000人がトレイルの全区間のワンシーズン内踏破に挑戦するが、成功者は1割程度といわれる。
人生が黄昏(たそがれ)期にさしかかった紀行作家のブライアンは、同世代の友人の葬式がきっかけで、アパラチアントレイルの制覇(せいは)を決意する。
この旅に同行するのは、幼なじみで悪友のカッツ。
ブライアンがカッツに語る、アメリカの自然保護の父、ジョン•ミューアの言葉「パン一切れを持ち、垣根を飛び越えろ」は、カッツのみならず、私たちが抱く「なぜ森を歩く?」の問いに端的に答えている。
ロードムービーとしての魅力はもちろんのこと、アパラチアントレイルの美しい景色の数々を楽しめ、憧れをかきたてられる1本。
お気に入りの記事などシェアをお願いします